DejaVu と Screenpipe の比較
どちらも画面を記憶し、検索できるようにします。でも、想定している人が違います。2026年10月時点の事実に基づいて比較します。
要点
- Screenpipe は、画面、音声、キーボード入力を扱う、高機能でクロスプラットフォーム、スクリプトから操作できるプラットフォームです。開発者やチーム向けに作られています。
- DejaVu は、見たものを見つけるというひとつの仕事に絞った、Mac 専用の一般向けアプリです。音声もキー入力も扱わず、Touch ID で開きます。
- Screenpipe のコアは2026年6月10日にソースコード公開型の商用ライセンスに移行し、Basic は $21/月または $250/年です。DejaVu Pro は買い切り $79、$9/月、または $59/年で、3日間の記憶つきなら無料です。
この記事は DejaVu の開発チームが書いています。公平を期すため、ほかの製品についての記述にはすべて公開情報の出典をつけています。
Screenpipe は、この分野で最もよく知られたオープンなプロジェクトで、GitHub のスターは約22,000です。3つの OS で多くのことをこなし、開発者がその上にツールを作っています。DejaVu は、ひとつの OS で、あえてできることを絞っています。どちらが合うかは、何が必要かによります。
ひと目でわかる比較
| DejaVu | Screenpipe | |
|---|---|---|
| プラットフォーム | Mac(macOS 26 以降、Apple シリコン) | macOS、Windows、Linux |
| 開発技術 | Swift、ScreenCaptureKit、Vision、Apple のハードウェアビデオエンコーダ | Rust。デスクトップアプリは Tauri(Rust + TypeScript) |
| 残すもの | 画面が変化したときの圧縮画像と、そのテキスト | イベント駆動のスクリーンショット、画面のアクセシビリティテキスト、音声(マイクとシステム、オプション)、キーボード入力、アプリの切り替え |
| 音声 | 一切なし | あり(オプション)。ローカルまたはクラウドサービスで文字起こし |
| 入力した内容 | 一切残さない | キーボード入力を記録 |
| 処理する場所 | Mac の中 | 初期設定ではコンピュータ上。オプションでクラウドの AI、文字起こし、同期 |
| 履歴を開く方法 | Touch ID(記憶は Mac の中で暗号化) | README に記載なし |
| アクセス解析 | アプリには一切なし | 製品のアクセス解析とクラッシュレポートが初期設定でオン。オフにできる |
| AI エージェント向け | 予定(ローカルの MCP サーバ、今後のバージョン) | 現在、SDK と MCP サーバを提供 |
| ライセンス | プロプライエタリなアプリ | 2026年6月10日からソースコード公開型の商用ライセンス(個人の非商用利用は無料) |
| 価格 | 3日間の記憶つきで無料。Pro は買い切り $79、$9/月、または $59/年。ファミリー $119(Mac 5台) | 無料プランあり。Basic は $21/月または $250/年。Business は1シートあたり $42/月。永久ライセンスの新規販売は終了 |
| 状況 | プライベートベータ | 提供中(最新のデスクトップ版リリースは2026年10月14日) |
Screenpipe のほうが向いている場合
- Windows や Linux が必要。 DejaVu は Mac 専用で、今後もそれは変わりません。
- 音声が欲しい。 Screenpipe は、会議や通話を文字起こしできます。DejaVu は音声に一切触れません。
- その上に何かを作りたい。 Screenpipe の SDK、プラグイン、MCP サーバを使えば、今すぐ履歴を自分のツールやエージェントに流し込めます。
- コードを読みたい。 Screenpipe のソースは(同社の商用ライセンスのもとで)公開されていますが、DejaVu のソースは公開していません。
DejaVu のほうが向いている場合
- ログではなく、記憶が欲しい。 DejaVu は画面に映っていたものを残し、入力した内容については何も残しません。何も聞いていません。だから信頼しやすく、オンのままにしておきやすいのです。
- Mac アプリらしい使い心地が欲しい。 DejaVu はメニューバーにいて、Spotlight のように ⇧⌘スペース で開き、クロスプラットフォームのレイヤーではなく、Apple 自身のフレームワークで作られています。
- 履歴にロックをかけたい。 記憶は Mac の中で暗号化され、Touch ID で開きます。DejaVu の記憶する部分は、過去を読み返すことができません。
- シンプルな価格がいい。 3日間の記憶つきで無料、または Pro を買い切りで $79。シート数も、履歴の量による段階もありません。
プライバシーを詳しく
どちらのアプリも、初期設定では画面をコンピュータの中に残します。それだけで、クラウド型のアシスタントとは一線を画しています。違いは細部にあります。
- キーボード入力。 Screenpipe の README は、記録するものにキーボード入力を挙げています。キー入力は、画面以上のことを明かします。普通の入力欄に打ったパスワードや、送信前に消したメッセージです。DejaVu はキー入力を一切残さず、パスワードを入力しているあいだは何も残しません。
- アクセス解析。 Screenpipe には製品のアクセス解析とクラッシュレポートが含まれ、初期設定でオンになっていて、オフにできます。DejaVu のアプリにはアクセス解析もテレメトリも一切なく、あなたの記憶が Mac の外へ出ることはありません。
- 履歴を開く。 DejaVu で検索したり、さかのぼったりするには、Touch ID(選んだレベルによってはパスワード)が必要です。記憶することに、あなたの手は要りません。
自分でアプリを比べたいときは、画面の記憶のプライバシーチェックリストをお使いください。
パフォーマンスとディスク
どちらのプロジェクトもイベント駆動のキャプチャを使っていて、毎秒ではなく、何かが変化したときにフレームを残します。DejaVu は Mac でさらに踏み込み、macOS が報告する変更領域、各フレームの簡易なフィンガープリント、Apple のハードウェアビデオエンコーダを使っています。そのしくみは DejaVu が残すものを決めるしくみで説明しています。発売前に、MacBook Air で測定したバッテリーとディスクの数値を公開します。それまでは、どちらのアプリについても数値は挙げません。
結論
プラットフォームを問わず、音声も含めた最も充実したスクリプト可能な記録が欲しく、設定の手間をいとわないなら Screenpipe を。見たものを覚えていて、それ以外は何も残さない、静かでプライベートな Mac アプリが欲しいなら DejaVu を選んでください。
よくある質問
Screenpipe は、今もオープンソースですか?
OSI の定義でいうオープンソースではありません。2026年6月10日に、コアのライセンスが MIT から、ソースコード公開型の「Screenpipe Commercial License」に変わりました。個人の非商用利用は無料で、商用利用には有料ライセンスが必要です。それ以前に MIT でリリースされたバージョンは、引き続き MIT のままです。
DejaVu も、Screenpipe のように音声を残しますか?
しません。DejaVu はマイクもシステムの音声も使わず、入力した内容を残すこともありません。会議の文字起こしが必要なら、Screenpipe か会議専用のツールのほうが合っています。
DejaVu は、Windows や Linux で動きますか?
動きません。DejaVu は、Apple のフレームワークを使って Swift で書かれた Mac アプリで、Apple シリコン搭載の macOS 26 以降に対応しています。
Screenpipe の MCP サーバのように、DejaVu を AI エージェントと一緒に使えますか?
バージョン1ではできません。記憶のほかの部分と同じく Touch ID で保護されたローカルの MCP サーバを、今後のバージョンで予定しています。
出典
- Screenpipe README (platforms, capture, analytics, pricing note), GitHub · 2026年10月19日
- Screenpipe Commercial License, GitHub · 2026年6月10日
- Screenpipe pricing, Screenpipe
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